暮らしの風景
Vol.1
暮らしとともに
美容室のある住まい
Y様邸
建築年 2017年
取材年 2021年
所在地 愛知県安城市山崎町
敷地面積 48.43坪(160.41㎡)
延床面積 42.32坪(140.17㎡)
住まい構成 ご夫婦+お子さま2名
楽しいアイデアがあふれる
店舗兼住宅
Yさんの住まいは美容室を兼ねた住まいです。
Yさんの奥さまのご実家はお祖母ちゃんの代から美容師を営まれていて、奥さまも幼い頃からお祖母ちゃんやお母さんの仕事を間近で見て来られました。
奥さまは
「自分の家でも美容室を引き継ぎたいと思っていたんです。
限られた敷地と予算の中で、家族4人の暮らしの場と美容室のスペースを確保するのは一般的にはなかなか難しいことだったと思いますが、打ち合わせしながらどんどんアイデアを出してくださり、ナルセさんとの家づくりはとても楽しいものでした。」
とおっしゃり、楽しみながら家づくりができたことを振り返っていただきました。
白を基調に木の温もりを感じる住まいのような美容室。実家にあった美容室からお付き合いのあるお客さまも訪れる。
仕事中も家族の気配を
感じることができる
太陽の陽射しが降り注ぐ1階のLDK。カウンターのあるコの字型のキッチンはとても合理的。そこかしこに飾られた小物に奥さまのセンスが光る。
Yさんご家族らしさあふれる2階
美容室と緩やかにつながった1階に比べ、2階は家族だけのプライベートな空間になりました。
あらためて取材に伺い、楽しさあふれるYさんご家族らしい空間になっていると感じました。
奥さまも
「収納スペースの上に子ども部屋をつくっていただいたことはナイスアイデアでした。スキップフロアのような感じの子ども部屋になり、子どもたちも大喜びです。」
と大満足のご様子です。
壁や扉で完全に仕切られていないので、とても広々と感じ、梁が現しになっているため、ハンモックなどが吊るされているのも楽しい暮らし振りを思わせます。
東に向けて見晴らしがよい立地なので、夏はベランダがアウトドアリビングとして楽しまれるそうです。
階段壁の黒板はちょっとしたギャラリーに。階段上部に入れた腰扉は転落防止とともに、コールドドラフトも抑える。
勾配天井を生かした広々とした2階。現しの梁に吊るされたハンモック、大面積の黒板、スキップの階段など、楽しさが伝わる住まい。
楽しい住まいを
家族皆が住みこなす
そこかしこにある黒板もYさんご家族の楽しい暮らしを物語っています。
「階段スペースやスキップ部分の壁、扉など、そこかしこに黒板をつくっていただいたことで、いろいろなことを書いたり張ったりでき、子どもたちも思う存分絵を描くことを楽しんでいます。」
お子さんのお友だちが家に遊びに来た時に、この家のことを神だと言っていたそうで、お子さんたちにとっても自慢の我が家になっているようです。
ご実家からほど近いところに建てられたので、お母さんご指名のお客さまが来られたときには、お母さんにお店に立ってもらっているそうです。店舗併用住宅という高いハードルを軽やかに楽しくクリアされた様子が実際の暮らしからも伝わるものでした。
まさにYさんご家族にとって“ちょうどいい住まい”であることを感じる取材となりました。
東に開けた高台にあるため陽当たりは抜群。2階のベランダからは遠景が望める。