「親と同居ではなくて、近い距離で暮らすのはどうなんだろう?」と考える女性は増えてきました。従来は二世帯住宅や敷地内同居を検討することが一般的でしたが、それぞれのライフスタイルの違いや、そもそも実家の敷地が大きくないというケースがあるため、実家の近くに住む「近居」という選択肢が増えてきました。
今回は、近居という考えかたでの土地探しについて解説したいと思います
近居のメリットデメリット
注文住宅を検討している女性が、土地を購入するエリアを決める時に、近居にしようか迷われている場合、以下のようなポイントを考慮すると良いでしょう。
1. 近居のメリット
• 親世帯が高齢化している場合、子世帯が介護をすることができる。
• 子どもたちが親世帯の手伝いをすることで、家族の絆を深めることができる。
• 子育てを終えた先輩としての意見が聞きやすい
• 孫の面倒を見てくれやすい
• おじいちゃんおばあちゃんの知恵袋的な話が子育ての環境に良い影響がある。
2. 近居のデメリット
• 子世帯が親世帯の面倒を見ることで、自分たちの時間が取れなくなることがある。
• 過干渉になると、揉めやすいことがある。
以上のことが一般的に考えられると思います。
土地選びのポイント
では、近居のメリットデメリットを踏まえたうえで近居を選んだ場合、土地選びでのポイントはどんなことで、一般的な土地選びと違うところも解説したいと思います。
土地選びのポイント
• 病院や施設、保育園などの交通アクセスや周辺環境など、ライフスタイルに合った立地を選ぶ。
• 近隣住民の年齢層や家族構成など、近隣環境についても調べておく。
• 田舎の場合、近隣住民とのコミュニケーションがしやすいかどうかも重要です。
以上のようなポイントを考慮することで、近居についてより深く理解し、土地選びに役立てることができます。
近居の土地選びと一般的な土地選びの違い
近居という観点で土地探しをすると、実家からの距離が関わってきます。
どれくらいの距離間が良さそうなのかは、話し合う必要があります。
近ければ良いわけでもなく、良い距離間が良いので、徒歩圏内なのか、車で何分くらいなのかを話し合うと良いでしょう。
もし、タイミング的に、実家もリフォームや建替えなどのタイミングでしたら、土地選びにも関係してきます。
家族の在り方という視点で考えかたを変えてみると良い案が出ることもあります。
具体例
例えば、今のご実家をリノベーションして若年層の世帯が暮らして、おじいちゃんおばあちゃん二人の家として近くで土地を探すという考え方です。
実家で多い事例が、「二人暮らしには広すぎる」という事例ご多いです。
実家の新築時は4人くらいで想定されて建てられた場合、夫婦2人には広すぎてしまいます。
その広さを利用してリノベーションし、若年層世帯が4人くらいで暮らすというのはどうでしょうか?
そして、おじいちゃんおばあちゃん二人暮らし用の小さな土地を購入し、小さな家を建てて暮らします。
こうすることで、
土地代も新築費用代も、4人暮らし用の費用ではなく、2人暮らし用の費用で抑えられます。
この場合、費用がどうなるのかというのが気になりますが、
実家のリノベーション費用を子世帯が負担して、土地と新築の費用を親世帯が負担する。
この場合は、どんな人でも当てはまるわけではありません。
専門家に相談する必要がありますが、検討してみてはいかがでしょうか?
いずれ親が亡くなった場合、その頃、お子さんが自立してたら自分たちがその家で暮らす。そして今まで住んでた家に、子ども家族が住む。
近くにまた近居する家族がいたら、小さめの家を建てると、「住み替え」がしやすくなります。
こんな暮らしの循環が生まれると、
造っては壊してまた建てるという繰り返しではない地球と人にちょうどいい住まいになるのではないかと思います。
まとめ
今回は、「近居」にするかどうか迷った時のポイントや土地選びの考え方について解説させていただきました。
近居で、親子三代暮らせると、住まいの価値は何倍にもなります。
子ども世代、孫世代が、新築を建てなくてもいい状況なら、住宅ローンを何年も支払わなくて済み、住居にかけるお金も少なくて暮らしが豊かになると思います。
近居を考え始めたら、一度、広い視野で考えてみてはいかがでしょうか?
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