「親の土地に家を建てる際に、注意しておきたいことはあるのだろうか」
このような疑問をお持ちの方は少なくありません。
そのような疑問にお答えするために、今回は親の土地に建てる時の注意点について解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
□親の土地に家を建てるメリットとデメリット
親の土地に家を建てるメリットはいくつかあります。
1つ目は、土地を購入しなくて良いということです。
当然のことではありますが、親の土地に家を建てるということは土地を新たに購入する必要がなくなります。
都心部や条件の良い土地は高額ですので、土地を購入しなくて済むのは経済的に大きなメリットが得られます。
2つ目のメリットは住宅ローンの審査が通りやすくなることです。
一般的に住宅ローンは土地代と建物代を合計した金額の融資を受けることになります。
そして、金融機関が融資をするかどうかは、不動産の担保価値や借りる人の返済能力などを総合的に考慮し、厳正に審査されます。
土地を購入しなくて良い場合は、土地代が必要なくなるため、借りる金額が少なくなります。
結果として、融資の審査も親(土地の所有者)が連帯保証人や連帯債務者にならなければならないこともあり、金融機関としては安心材料になることがあるので、審査が通りやすくなります。
一方で、デメリットも存在します。
それは相続トラブルになる可能性です。
親の土地に家を建てると、遺産相続の際に親族間でトラブルが発生する恐れがあります。
例えば、両親の遺産の中で唯一価値のあるものが土地であった場合、土地を分割する必要が生まれます。
しかし、その上には自分自身の住宅があった場合、土地の分割ができるようにしておかなくてはなりません。
このようなことを防ぐためには、家を建てる前に親族間で事前に話し合っておく必要があるでしょう。
□親の土地に家を建てる注意点
先ほどは親の土地に家を建てるメリットとデメリットについて解説しました。
ここからはさらに、注意点について解説します。
1つ目の注意点は住宅ローンが返済し終わるまで名義変更ができないことです。
親の土地を担保設定して住宅ローンを借りた場合、土地や建物の名義を途中で変更することはできません。
このことも親族間のトラブルの原因になることがあるため、注意しておきましょう。
2つ目は贈与する場合の注意点です。
親から土地を贈与してもらってから家を建てる場合は、土地の価格が110万円を超えると贈与税が発生します。
その他にも、不動産取得税や登録免許税などの税金が必要となります。
意外に大きな出費となりますので、贈与してもらう場合は注意が必要です。
□まとめ
今回は、住宅を親の土地に建てる時の注意点についてご紹介しました。
親の土地に建てることで金銭的なメリットが得られるものの、いくつか注意しておきたいことはあります。
本記事が家を建てる際の参考になれば幸いです。
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