スキップフロアとは、限られた土地の中で、段差を活かした立体的な間取りです。
しかし、スキップフロアのデメリットが気になり、なかなか取り入れられない人も多いかもしれません。
そこで、メリットとデメリットを解説します。
□スキップフロアのメリットとは
1つ目は、室内に開放感が生まれることです。
スキップフロアがあることで、間取りにメリハリが生まれ、部屋との間が仕切られていないことで、開放的にみえます。
吹き抜けを作る方法だと、床面積が減ってしまうというデメリットがありますが、スキップフロアであれば、その心配はありません。
スキップフロアを吹き抜けのようにすれば、日光が部屋に届きやすく、風通しの良い部屋にできます。
2つ目は、空間を有効的に活用できることです。
例えば、スキップフロアを中ニ階のように作ることで、二階建ての住宅でも3フロアあるようにみせられます。
開放感が生まれるにもかかわらず、床面積が減らないため、間取りを工夫すれば部屋数を増やせます。
3つ目は、高低差のある土地を活かせることです。
家を建てる予定の土地に傾斜などの高低差がある場合でも、スキップフロアを活用することで、土地を活かした家を建てられます。
高低差のある土地の工事は、大かがりになることが一般的ですが、スキップフロアを取り入れれば、土地を活かした工事ができます。
4つ目は、収納をたくさん作れることです。
スキップフロアは階段の下や高低差のある部分を、収納スペースとして活用できます。
収納スペースが多いと、収納家具の数を少なくでき、部屋のスペースが増えるので、部屋が広々とします。
□スキップフロアのデメリットとは
1つ目は、空調効率が下がることです。
スキップフロアを取り入れると、仕切りがない部屋が連続した間取りになるので、一般的な空調を使うと光熱費が上がってしまう可能性があります。
しかし、高気密高断熱を使用した住宅にしたり、全館空調システムを導入したりすることで、光熱費の問題を解決できます。
そうすると、家全体の室温が安定し、急激な温度の変化により身体に大きな負担がかかることで起こる、ヒートショック症候群の防止にもなります。
2つ目は、各部屋が狭く感じてしまうことです。
収納スペースが増えて空間を有効活用できることがスキップフロアのメリットですが、家を建てる土地が狭い場合は注意が必要です。
失敗しないために、リビングやホールといった補助的空間を取り入れたりして、間取りの平面計画に工夫することが大切です。
3つ目は、料理の匂いが家全体に広がってしまうことです。
部屋の仕切りがないため、部屋同士のつながりが生まれることがスキップフロアのメリットですが、それによりキッチンの料理の匂いや別室の音が伝わりやすくなります。
そこで、匂いの広がりを解消するために、全館空調を利用しましょう。
□まとめ
今回は、ステップフロアについてご紹介しました。
ステップフロアはデメリットが心配されていますが、取り入れ方を工夫して間取りを設計すれば、狭い土地でも広々と効果的に活用できるため、前向きに考えてください。
当社は、住まいの主治医として万全なサポートを心掛けていますので、お困りの際は当社までご連絡ください。